クラウド型ビジネスフォンの問題点!課題から見えてくる解決策とは

近年、クラウド型ビジネスフォンのような「クラウド」、いわゆるネット上でのシステムを活用したサービスが数多く登場しています。その多くがネット上で全ての処理ができることから、管理コストや維持コストの削減に繋がるとして人気です。

ただその反面、ウイルス感染や不正アクセスなど、ネット上ならではの犯罪に巻き込まれるリスクも。クラウド型ビジネスフォンのように、クラウド上には様々な課題が残されているのです。

そこで今回は、そんなクラウド型ビジネスフォンの課題について考えて見たいと思います。また、同時に解決策についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.クラウド型ビジネスフォンの課題

クラウド型ビジネスフォンは、インターネット環境さえあればどこでも導入することが可能。また、従来のビジネスフォンのように、主装置や電話機の設置・設定工事を行う必要もありません。このように、導入コストや管理コストの低さこそ、クラウド型ビジネスフォンの魅力と言えます。

ここまででは、クラウド型ビジネスフォンには良い面しか見当たらないかもしれません。しかし実は、「クラウド」ならではの課題もクラウド型ビジネスフォンには存在しています。例えば、以下のような課題です。

  1. セキュリティの課題
  2. ネットワークの課題
  3. システム移行の課題

1.セキュリティの課題

冒頭でもお伝えした通り、ネット上にはウイルス感染や不正アクセスなど、様々なリスクが存在しています。当然、ネット回線を使用するクラウド型ビジネスフォンもまた、これらリスクに晒されているのです。

クラウド型ビジネスフォンでは、スマホやPCなどの情報端末が使用されます。そして、これら情報端末の中には、個人情報はもちろん社内機密や他社機密が記録されていることも珍しくありません。

万が一、使用中のクラウド型ビジネスフォンから、各情報端末にウイルス感染や不正アクセスが起こるとどうなるのか。情報流出やアカウントの乗っ取りが起こる可能性も。企業として、重大な信頼問題に発展することも考えられます。

2.ネットワークの課題

一般的に、社内サーバーを設置している企業では、社内システムはインターネットから切り離した状態で管理されています。これは、先ほど紹介した、ネット上ならではのリスクが考えられるためです。

これは「閉鎖網(VPN)」と呼ばれ、セキュリティ対策の基本と言えます。ただ、この状態ではクラウド型ビジネスフォンの強みを十分に活かせない可能性があります。

ネット上からPCやスマホ、タブレットなど社内の様々な情報端末にアクセスできるのが、クラウド型ビジネスフォンの特徴の1つ。セキュリティ問題を踏まえた上で、社内システムのどこまでをネット上に接続するかが課題となるのです。

3.システム移行の課題

クラウド型ビジネスフォンの導入を検討されているということは、現在は主装置や電話機など「物理的」な設備システムを活用していることになります。反対に、クラウド型ビジネスフォンはネット上、いわゆる「仮想」の設備システムを活用しています。

つまり、クラウド型ビジネスフォンを使用するためには、「物理的」から「仮想」へ移行する必要があるのです。これは「P to V」と呼ばれ、細かな点では専門的な知識や技術が必要となります。

当然、クラウド型ビジネスフォンのサービスの多くは、それほど手間は掛からず移行することが可能です。それでも、この「仮想」への移行には、決して小さくはない課題が残されていると言えるでしょう。

上記から分かる通り、クラウド型ビジネスフォンにおいて一番の課題は「セキュリティ」について。いかにセキュリティを強化し、安全に導入できるかが解決策として必要と言えるのです。

2.まず検討すべきこと

クラウド型ビジネスフォンの導入において、「セキュリティ」が重要であることはご理解いただけたと思います。そこで、実際にクラウド型ビジネスフォンを導入する際、まず検討すべきことを幾つかご紹介しましょう。

  1. 何を守るのか
  2. 何から守るのか
  3. どのようにして守るのか

1.何を守るのか

まずは、「何を守るのか」について検討するところから始まります。情報の価値というのは、みなさまごとに様々です。当然、全ての情報を守れることに越したことはないのですが、現実的には難しいと言えます。

重要なのは、情報に優先順位を付けること。「この情報は絶対に守りたい」という基準が分かれば、そこに合わせたセキュリティ対策が見えてくるものです。

2.何から守るのか

次に、「何から守るのか」について検討しましょう。ここまで、ネット上のセキュリティ課題として、ウイルス感染や不正アクセスばかり注目してきました。実は、セキュリティに関する脅威はこれらだけではありません。

例えば、情報端末の紛失・盗難、社員による自発的な情報流出など。クラウドだけの解決策では、不十分なのです。何がセキュリティを脅かすのか、「脅威」を明確にすることで必要なセキュリティの高さが確認できます。

3.どのようにして守るのか

最後に、「どのようにして守るのか」について検討します。ここでようやく、現実的な「解決策」について考えることができます。セキュリティは闇雲に行っていても、充分効果のある解決策にはなりません。

「何を守るのか」「何から守るのか」を明確にし、どのような解決策が有効かを検討して初めて効果が期待できます。ウイルス感染や不正アクセス、情報端末の紛失・盗難など、同じセキュリティ対策では防げないのです。

セキュリティ課題の解決策について、その重要性は理解しているものの、実際にどう動けばいいか分からない方がほとんどかと思います。ぜひ、上記の3ステップから検討してみてください。

3.セキュリティ面での解決策とは

先ほど、セキュリティ課題の解決策として、検討すべき3ステップについて紹介しました。そこで、十分にセキュリティについて検討が済んだ方のために、実際の解決策について見ていきましょう。

  1. 通信データの暗号化
  2. 厳格なアクセス制限
  3. 安全なOS/アプリ利用
  4. 頻繁にバックアップ作成
  5. 契約サービスの選定

1.通信データの暗号化

解決策としては、「通信データの暗号化」が効果的です。例えば、SSLやSSHなど、いわゆる暗号化された通信方法の利用が挙げられます。ネット上では、常にデータの盗聴や改ざんなどのリスクが。クラウド型ビジネスフォンほど、通信データの保護が求められるのです。

2.厳格なアクセス制限

「厳格なアクセス制限」というのも、解決策としてはおすすめです。例えば、利用者ごとのパスワード設定やIPアドレス認証など。一時的な利用であれば、ワンタイムパスワードの発行も効果的と言えます。このように、利用者を制限することで、セキュリティ対策に繋がります。

3.安全なOS/アプリ利用

「安全なOS/アプリ利用」を行うことで、解決策ともなります。例えば、脆弱性スキャンやアンチウイルスソフトなどです。OSやアプリには、どこかしら脆弱性があるもの。定期的にチェックしておくことで、いち早くリスクを察知し、安全にOSやアプリを利用することが可能となります。

4.頻繁にバックアップ作成

解決策としては、「頻繁にバックアップ作成」することも必要です。ここまで、幾つも解決策を提示してきましたが、100%安全を確保できるものではありません。クラウド上はもちろん社内サーバー内など、こまめにバックアップを取ることで、万が一の際にも対処できるでしょう。

5.契約サービスの選定

解決策として、「契約サービスの選定」も重要です。クラウド型ビジネスフォンを導入するということは、自社の情報の一部ないし全てを他社に委ねるということ。当然、契約した相手のセキュリティ意識が低ければ、それだけリスクも高まります。信頼できる相手を選ぶ必要があるのです。

上記は、あくまでセキュリティ課題の解決策としての基本です。当然、これだけで100%安全!というものではないので注意してください。

4.まとめ

今回、クラウド型ビジネスフォンの課題と解決策についてご紹介しました。クラウド(ネット回線)を活用するということで、一番の課題は「セキュリティ」にあると言えます。

セキュリティ対策というものは、一人ひとりが高い意識を持つことで効果を発揮します。また、定期的にセキュリティ課題について検討し、より効果的な解決策を模索する必要もあります。

これは、セキュリティに対しての脅威が年々進化し、強力なものとなっているためです。ぜひ、みなさま一人ひとりが解決策に取り組み、個々の情報はもちろん全体としてのセキュリティ強化にも繋げていきましょう。

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